資産運用の始め方(4) / 長期・分散投資が「負けない」運用である理由

財を生ずるに大道あり。

『大学』傳十章
諸橋轍次 編『中国古典名言辞典』講談社学術文庫

今回は資産運用の大原則である「長期」「分散」について考えてみます。

以前の回はこちらから

長期運用の大切さ

結論から言えば、長期運用が負けない(負けにくい)のは、
世界経済が成長しているからです。
では、なぜ世界経済が成長するかというと、人口が増加しているから。

人が増えればそれだけ消費が増えますし、
それを生産するのに必要な労働力も提供することになります。
よって、経済は成長します。

まして、経済は(人口)×(生活の質)です。
情報化社会で世界が狭くなる中、生活の質の向上を求めるのは当然でしょう。

私が暴落にも負けず、積立運用を続けられるのはこの信念があるからです。

もちろん、地球の資源は有限ですから、
経済を支える資源が付き、資源(食料、水などを含む)獲得戦争が起きれば、
経済は逆回転を始めるでしょう。

ただ、私の人生の期間では、そういったことは考えにくく、
私の運用は世界がそうならない、人口が増え続ける世界に掛けているとも言えます。

石油資源もあと30年で枯渇すると言われていた時期もありますが、
いやはや、いまでは可採掘年数は60年近いです。
石油が地球からなくなる日「ピークオイル」:EMIRA

ある資源が貴重になれば、価格が上昇しますから、
採掘にかかるコスト上昇も許されますし、代替資源や省エネ、
石油におけるシェールオイルのような技術革新も考えられます。

人類は経済をとおして、なかなかしぶとく生き抜くモノだと思いますよ。
(その是非はともかく)睨み合いで軍拡を続けても、開戦は全く経済的ではありませんしね。
個人的には異常気象が最大のリスクかな、と。

短期的に経済は景気変動の波で上下します。
この波を予想することでも、それはそれで大金持ちになれるでしょうけど、
こういった「投機」にはもうこりごりです。

世界経済の成長に掛けて長期投資を続けてみませんか。

世界に分散投資する

世界経済を買うということは、つまりは分散投資するということです。
有名な相場格言にもあります。

「卵は一つのカゴに盛るな」
複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということ。

短期的な景気の波を予測するのが難しいように、
世界のどの地域が成長するかを予想するのは、同じように難しいことです。

でも、先ほど述べたように世界の経済が成長するのであれば、
全世界に分散投資してしまえばいいのです。

この考えをそのまま実現する投資信託もあります。

世界経済インデックスファンド:三井住友トラスト・アセットマネジメント
基本組入比率は、地域別(日本、先進国、新興国)のGDP(国内総生産)総額の比率を参考に決定します。

長期投資のリスクは、長期で見ればプラスになるとしても
お金が必要なとき、つまり現金化するときに運用成績が振るわないことです。

株式と債券のように逆相関の資産クラスを保有しておけば、
急激な変動を押さえることができるかもしれません。

積み立てを続けていくことは、短期変動の影響を抑える
「時間分散」の効果もあります。

大きなリターンは得られないかも知れませんが、
大きな損もしにくい、それが分散投資であり、資産運用に最も必要なことではないでしょうか。

2019年4月23日投資のヒント, 資産運用を始めよう

Posted by totsuoitsu