資産運用の始め方(5) / インデックスファンドの選び方

無用の費えを去るは、聖王の道にして、天下の大利なり。

『墨子』節用上
諸橋轍次 編『中国古典名言辞典』講談社学術文庫

「資産運用の始め方」として続けてきたシリーズも5回目です。

長期・分散投資にインデックスファンドがオススメであることを説明してきましたが、
今回は具体的なファンドの選び方です。

インデックスファンドの選び方

インデックスファンドは、運用成績にほとんど差がありませんから、
結論から言ってしまえば、低コストのファンドを選びましょう。

日経平均インデックスファンドなら、日経平均に連動するように組まれているわけですから、
運用者の腕に左右されるということもありません。
運用会社ごとの差(トラッキングエラー)はゼロではないものの小さいです。

では、何で差が付くかというと、ファンドの費用=実質コスト(信託報酬+その他の費用・手数料)です。

信託報酬は具体的な年率が目論見書に載っていますので分かりやすいです。
各証券会社のファンドのページにも掲載されていますね。

ですが、「その他の費用・手数料」は有価証券等をファンドが売買したときの手数料やその他の事務諸費用等なので、具体的な金額は交付運用報告書を見なければなりません。

このファンドの費用をまとめているのがこちら
ザイ・オンライン 投資信託おすすめ比較[2019]
注記に注意しながら、実質コストの低いファンドを選べば問題ないでしょう。

私が実際に積み立てているのはこちら
※実質コストは ザイ・オンライン 投資信託おすすめ比較[2019] から引用

金額/月 実質コスト
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 24,000円 0.160%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 24,000円 0.164%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 11,000円 0.335%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 6,600円 0.189%
iFree 新興国債券インデックス 4,400円 0.384%

純資産総額でニッセイかeMAXIS Slimかで迷いましたがeMAXIS Slimシリーズで揃えました。
信託報酬はeMAXIS Slimとニッセイインデックスが最安値を競い合っているため、
消費者(投資家?)には大変ありがたい状態となっています。

上記で実質コスト0.206%です。
バランスファンドやロボアドですとコストが1%前後くらいになりますので、
自分で購入することで年率0.8%の運用増が見込めます。

ETFとインデックスファンド

インデックスファンドは証券会社等を窓口として購入する非上場の投資信託ですが、
「株式市場で取引可能なインデックスファンド」ともいえるETFも選択肢になるかと思います。
ETFと投資信託、株式の違い:日興アセットマネジメント

2000年代ですとインデックス投資家のなかには、インデックス投信で毎月積立てを行い、
積立額がETFが購入可能な金額になると、投資信託を売却してETFを買う「乗換」をする人たちがいました。

当時のインデックスファンドの信託報酬は0.5%程度で、
ETFの最低購入単位になるまで投資信託を積み立てていたんですね。
乗換の時の手数料を含めても元が取れる計算でした。

しかし、現在(2019年)は前述のとおり、インデックスファンドの低コスト化が進みETFに劣らないものとなってきています。
市場での流動性、最低購入単位を考えても、私はインデックスファンドの購入をお勧めします。

ETFのメリット

と、言いつつ私自身ETFも結構保有しています。

  • 1305 ダイワ上場投信-トピックス 300株
  • 1330 上場インデックスファンド225 110株
  • 1566 上場インデックスファンド新興国債券 3株
  • 1680 上場インデックスファンド海外先進国株式 1,240株
  • 1681 上場インデックスファンド海外新興国株式 2,130株

売る理由もないので保有し続けていますが、1680,1681は流動性が低くてあまりオススメできませんね。
ETFのメリットは、投資信託より(以前より差は小さくなったものの)信託報酬が低いこと、
(ETFの)配当が、株式の配当と同様に損益通算、総合課税を選択して配当控除が適用できることでしょうか。
配当の税制優遇によって、確定申告時に還付金があるのはちょっと嬉しいんですよね。

とはいえ、低コストインデックスファンドのほとんどは分配金を出さない(基準価額に含まれる)ので、
基本的にはインデックスファンドの購入でOKと思います。

2019年5月10日投資のヒント, 資産運用を始めよう

Posted by totsuoitsu